イラストを移動させるのみYoutubeのエンディングの作り方
2021年にYoutubeの動画の最後に使用するエンドカードを作成しました。(Mac PCで作成)
イラストを移動させるだけですが、どのように作成したのかご紹介していきます。
また、ブログ用に再度作ったためYoutubeで使用しているエンドカードと多少異なります。ご了承ください。
完成までの大まかな流れ
①フォトショップでエンドカードを作成。
②アフターエフェクトで動かしたいイラストを設定する。
③アフターエフェクトに音楽を入れる。
④アフターエフェクトで書き出して完成。
使用したソフト(課金)
- アドビフォトショップ
- アドビアフターエフェクト
使用したサイト
- イラストAC(登録が必須)
- フリーBGM(音楽素材)無料ダウンロード DOVA-SYNDROME
完成形
今回YouTubeで使用しているエンドカードの完成形がこちらになります。
雲がはけてからチャンネル登録が見えるエンドカードを作りました。
こちらを詳しく見ていきます。
フォトショップでエンドカード作成
エンドカードは全てフォトショップのレイヤーで構成されています。
レイヤーとは
主にグラフィック・ソフトで使われる機能の名称です。「階層」や「積み重ね」を意味します。
https://kotobank.jp/word/レイヤー-9919
レイヤーを使うと、複数の画像を重ねて合成するとき、あとから位置をずらしたり、上下関係を入れ替えるという操作が簡単にできます。この機能で作られたそれぞれの階層もレイヤーと呼びます。
順番
順番はこのようになっています。レイヤーが上にあると手前、下にあると奥になります。
- 雲
- 文字(チャンネル登録お願いします)
- 太陽
- 動画表示枠(終了画面)
- 気球
- 背景(空)

フォトショップで開いた最終的な完成データがこちらです。(レイヤー全て表示)


全ての雲のレイヤーを非表示にした場合がこちらです。

各レイヤーを見ていきます。
各レイヤー
雲









雲のイラスト(レイヤー)は全部で9つがあります。

作り方:楕円形を6〜7つ作る。色は白。楕円形全て選択してcommand+Gでグループ化。
文字

テキストツールから『チャンネル登録よろしくお願いします』と入力。
レイヤーから「fx」を選んで『境界線』を選択。
境界線の外側15px、色:白
もうひとつ「+」ボタンを選択。もうひとつ境界線が出てくるので外側20px、色:黒で作成しました。
太陽

イラストACからPNG画像をダウンロード。※ダウンロードには登録が必須
イラストACのサイトはこちら。
ちなみにPNG画像の理由は背景が透明になるからです。JPGだと背景に白がのります。


動画表示枠


フォトショップの図形ツールで作成。
不透明度を50%に設定しています。
気球


イラストACからPNG画像をダウンロード。※ダウンロードには登録必須
イラストACのサイトはこちら。
背景

フォトショップの図形ツールで作成。
レイヤーから「fx」を選んで『グラデーションオーバレイ』を選択。
今回の背景は青と白の色を使ってます。
これら全てのレイヤーを表示させた状態で保存。
アフターエフェクト
アフターエフェクトでは以下の手順を行います。
①フォトショップのファイルを読み込む
②時間を設定
③イラストを動かす
④音楽を入れる
⑤書き出し
ファイル読み込み〜時間設定
①アフターエフェクトのソフトを開き「新規プロジェクト」を選択。
②メニューバーから「読み込み」→「psdファイルを選択」→ 読み込みの種類「コンポジション-レイヤーサイズを維持」
文字が変更されてしまう場合はフォトショップのメニューバーから「レイヤー」→「スマートオブジェクト」→「スマートオブジェクト変換」を選択。
「スマートオブジェクト変換」すると編集できなくなるので後から文字変更したい場合は「レイヤー」→「スマートオブジェクト」→「レイヤーに変換」を選択する。
③ファイル(赤い枠)をダブルクリックすると各レイヤー(青い枠)が表示される。

次に時間設定
YouTubeのエンドカードの時間は5秒〜20秒。
このエンドカードは8秒に設定してます。
⑤メニューバーの「コンポジション」→「コンポジション設定」を選択。

⑥「デュレーション」の時間(赤い枠)を設定して「OK」を選択。

イラストを動かす
今回エンドカードに使ってるイラストは2種類動かしています。
- 開始から2秒後に雲がはける
- 開始から最後(8秒間)まで気球が左上に動く
イラスト(素材)を移動させるためにはレイヤーデュレーションバーでキーフレームを設定する必要があります。

雲のイラストを移動させる
レイヤーの(雲1)を真ん中から右上に移動させます。
①レイヤーの(雲1)(真ん中の雲)を選択。

②レイヤー(雲1)下矢印を選択 → トランスフォームの下矢印を選択すると「アンカーポイント」「位置」「スケール」「回転」「不透明度」が表示されます。
インジケータを0秒に置く。(インジケータでキーフレームを作成する場所を決める)
トランスフォームの「位置」にある『ストップウォッチ』を選択する。選択するとキーフレーム(青い枠)が作成されます。(この段階ではまだイラストは動きません。)

③次に雲が2秒後にはけるように設定します。(2つ目のキーフレームを作成)
レイヤー(雲1)を選択して右上に移動させます。(移動はコンポジションパネルからそのまま動すかレイヤーパネルの「位置」の数字を変えて動かす)
移動させると自動的にキーフレームが作成されます。


これを全9つの雲レイヤーを設定。

インジケータを0秒に置きプレビューで確認すると雲が真ん中から右上の方に動きます。

気球のイラストを動かす
気球も雲のレイヤー同様。
気球は始まりから終わりまでの8秒間左上に移動してます。(雲が全体にかかっている状態から)
① レイヤー(気球1)を選択して下矢印を選択 → トランスフォームの下矢印を選択 → インジケータを0秒に置く →「位置」のストップウォッチを押す → インジケータを8秒に置く→ イラストの位置を変える。(位置を変更させた際にキーフレームが作成される)



イラストを移動させる設定はこれで終わり。次はBGMを入れます。
アフターエフェクトにBGMを入れる
①インターネットでフリーBGMをダウンロードする。
フリーBGM(音楽素材)はDOVA-SYNDROMEのサイトで無料でダウンロードすることができます。
②アフターエフェクトのメニューバー「ファイル」→「読み込み」→「ファイル」→ダウンロードした「音楽ファイル」を選択して読み込む。

③読み込んだ音楽をダブルクリック。

④右側のフッテージの下に音楽(赤い枠)が表示されます。

⑤私が入れた音楽は約2分ほどあります。その中から8秒だけ流したい曲を選びます。


⑥音楽(赤い枠)を「レイヤーパネル」にドラッグする。

レイヤーパネルに音楽が入り完了。
書き出し
完成した動画を書き出します。
①メニューバーから「ファイル」→「書き出し」→「レンダーキューに追加」を選択。

②タイムラインパネルのレンダーキューに追加されます。(青い枠のところが表示される。)
『先に出力モジュール:「H.264-レンダリング設定を一覧-15Mbps」』で書き出す形式を設定してから『出力先:「指定されていません」』を選択する。

③出力モジュール設定で書き出したい形式を選んで「OK」を選択。
形式を『MP4』にする場合は「H.264」、『mov』にする場合「QuickTime」

④出力先:「指定されていません」を選択すると『ムービーを出力』が表示されます。
「ファイルの名前」「保存する場所」を決めて「保存」を選択。

⑤保存すると「レンダリング」(赤い枠)が押せるようになるので選択する。

レンダリングを選択すると「現在のレンダリング」が表示されます。完了すると保存先に書き出されます。
